シミやシワに効果的なハイドロキノンとは?
高い美白効果に期待できる!
すでにできてしまったシミを薄くする効果に期待できるのが、美容皮膚科でも処方されているハイドロキノンです。美白効果に優れていて、シミなどの色素沈着の治療に用いられています。メラニン色素をつくるチロシナーゼという酵素の働きを弱めることから、色素沈着をおさえます。肌の漂白剤といわれるほどその効果は高い成分ですが、赤みや皮膚がむけるなどの治療過程の作用・副作用があるため、配合によっては医師の診断が必要になります。市販されているものでは1~2.5%程度の配合に留まりますが、医師の処方があれば4%程度の濃度の処方を受けることが可能です。
ハイドロキノンは、これからできるシミを作らせないよう働いたり、直接メラニンの元に働きかけて淡色化する漂白作用を持つといわれています。ハイドロキノンは、植物から抽出されるアルブチンの一種であり、イチゴ類・麦芽・コーヒー・紅茶の副産物などで天然にも存在するものなので安心の成分です。副作用は、肌の赤み・ひりひり感・かぶれが多いといわれます。アレルギーを起こしやすいという性質から市販の化粧品に対して使用が規制されていたのはこのような理由がありました。現在ではその規制は緩和されましたが、成分の含有量に対しては厳しい決まりがあります。傷や炎症がある部分に塗布することにより、傷が悪化することもあるので注意してください。
さらに、ハイドロキノンは安定性が悪いため、長期保存ができません。古いハイドロキノンを使用した場合、ひりひりなどの刺激感を強めてしまう可能性もあります。ハイドロキノンを使用している時には、紫外線を浴びることにより今あるシミが濃くなってしまうことがあります。しっかりとした保湿に合わせて紫外線対策も心がけてください。